あたりまえだけどなかなかできない社長引退のルール (アスカビジネス)
- 作者: 天野隆
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2005/12/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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経営者にとって,社長を引退して,次に譲ることは大変難しいでしょう。自分がそんな経営者になって読むと面白い本です。若いみなさんも,この本を読むと,老人に優しく接する気持ちになるでしょう。
本の後半は具体的な相続対策のテクニックが書いてあります。そこは,ざっと流しました。
- 90代の社長で,70歳の息子に対して「危なくて経営を譲れないよという方がいる
- 新社長(息子,もしくは息子のように接して)には,「古手の社員の欠点と自分との長所を比較するな,古手社員の長所と自分の欠点とを比較しよ」と教えること
- 事業継承で大切は,ほのぼの親子。ほのぼの親子だと,継承がうまくいく。ぎすぎす親子ではだめ。
- 子供が継ぎたい会社にする。取引先の悪口や部下の割り口を子供の前でいうのはバカ
- 子供には,「社長をやりたければやればよい」ではだめ,「お前が必要だ」
- 会社のことを教えるには,コンピュータ部門をやらせるのがよい
- 相続で子供に親の愛の奪い合いをさせない
- 自分の人生の終着駅での自分の言葉から発想すること
- 終着駅の自分を自分の師として,そのアドバイスを聞くこと
遺言に書く4つのこと。次のことを書いておくともめにくい。
- 妻を頼む
- 兄弟仲良く
- 困ったときは,親友の○○に相談しなさい
- 会社の後継者は,○○
この本は,速読クラブで回覧します。