JJ プログラム仙人修行日誌

2024/04/20 からは、プログラム仙人修行の日誌を書いてます。

"調査すれば政治介入?"

そういう論理が成り立つのでしょうか。
記念にここに残しておきます。


 細田博之官房長官は13日午後の記者会見で、2001年1月に放送されたNHK番組の内容が直前に改変された問題で、当時官房副長官だった安倍晋三自民党幹事長代理の関与が指摘されていることについて「政府が調査すること自体が大きな問題ではないか。結果として(報道への)介入になる可能性がある」と述べ、政府として事実関係の調査は行わない考えを示した。
 その上で、細田長官は「表現の自由に関連して問題があれば政府に調査してほしいとは考えないでほしい。報道機関の内部の問題として考えてほしい」と述べた。
 一方、安倍氏は13日午後、当時の担当プロデューサーが番組改変の背景として安倍氏らの圧力を指摘したことに関し、「事実と全く違う」と介入を否定。「わたしがどこで誰と何を話したか証明してもらいたい。それができないなら謝罪してもらいたい」と強調した。 
時事通信) - 1月13日19時0分更新。

報道機関に圧力をかける政治家がいた場合,それは報道機関の問題といってもいいのでしょうか。


 小泉首相は14日、従軍慰安婦問題を扱ったNHKの特集番組をめぐり自民党の安倍幹事長代理と中川経済産業相がNHK幹部と接触したことについて「(問題は)ありません。NHK自身の問題だ」と述べ、安倍氏らの対応を問題視しない考えを示した。中川氏に説明を求めることも「考えてません」と語った。
毎日新聞) - 1月14日23時5分更新

1/13に内部告発会見


 旧日本軍の慰安婦問題を裁く民衆法廷を扱ったNHKの特集番組に対し、中川昭一・経済業産相と安倍晋三自民党幹事長代理が放送直前、NHK幹部に「偏っている」と指摘した問題で、この番組の制作責任者が13日会見し、「政治家の圧力によって番組改編を余儀なくされた。NHKは政治介入を許した」と証言し、「今回のような露骨な政治介入は稀有なケースだが、海老沢勝二会長体制になってから政治介入は恒常化している。職員の不祥事より重要な問題だ。会長と役員は総退陣すべきだ」と訴えた。政治家による“圧力”に抗議して、内部告発した現職のNHK職員が会見を開くのは極めて異例。
 会見したのは番組の担当デスクだった長井暁・教育番組センターチーフプロデューサー(42)。長井CPは、昨年12月に、NHKの内部告発窓口「コンプライアンス推進委員会」(委員長・海老沢勝二会長)に対し、調査を求めている。しかし、1カ月たっても調査が行われないため、会見に踏み切ったという。
 長井CPによると、番組は放送2日前の01年1月28日夜に完成。しかし翌29日午後6時すぎに、当時の放送局長だった松尾武放送局長(現・NHK出版社長)から「内容を変更するので、見せてほしい」と言われ、国会対策担当の野島直樹局長(現・理事)、と伊東律子番組制作局長と共に、異例の局長試写が行われた。その結果、「天皇に責任がある」とした民衆法廷結論部分などがカットされたほか、民衆法廷に批判的な識者のコメントを増やすなど大幅に改編されたという。さらに放送当日の30日になって元慰安婦らの証言などもカットされ、結局、44分だった番組は40分に短縮され放送されたという。
 長井CPは当時、政治の介入を感じていたが、後になって中川、安倍両氏が、当時の放送総局長ら野島氏ら幹部に「公正中立な立場で放送すべきだ」などと語ったことを上司から聞いた、という。
 中川氏は当時、慰安婦問題など歴史の教科書記述を調べる「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」代表で、官房副長官でもあった安倍氏は元同会事務局長だった。【NHK問題取材班】

 ▽NHK広報局のコメント

 NHK広報局は「当時、NHKの担当者がさまざまな国会議員に対して、NHKの事業内容を説明した際に、この番組について話題になったのは事実です。しかしこれによって、この番組の公正さ・公平さが損なわれたということはありません。この番組はNHKの編集責任者が自主的な判断に基づいて編集し放送したものです。コンプライアンス推進室は通常の手続きに従って調査しています。調査の途中経過については通報者に知らせています」とのコメントを発表した。

 【ことば】コンプライアンス法令遵守)推進委員会 一連の不祥事を受けてNHKが昨年9月に設置した。職員倫理の徹底や業務見直し、法令・規則違反行為を職員が通報する窓口の整備などに取り組む。窓口はNHK内部の「業務相談室」と、外部の弁護士事務所の「外部窓口」があり、「公益通報者保護法」の趣旨に則り、通報者は不利益な扱いを受けないとしている。
毎日新聞) - 1月13日17時26分更新

NHKの対応は,

その1 臭いものにはふた?


 NHKの従軍慰安婦特集番組の改編問題で、放送前に安倍晋三自民党幹事長代理と面会した松尾武・元放送総局長が19日記者会見し「政治的圧力や介入があったとは全く思っていない」と強調した。さらに朝日新聞の報道について「故意に意図を変えて書かれた。姑息(こそく)でひきょうな記事で、極めて遺憾」と厳しく批判し、訂正と謝罪を求めた。
 12日に改編問題が表面化して以来、安倍氏と面会したNHK関係者が公式の場で発言したのは初めて。
 NHKは19日「政治的圧力で番組を改変された」と訴えた長井暁チーフプロデューサーのコンプライアンス推進室に対する申し立てについて調査結果を公表。「放送法、NHK倫理・行動憲章に違反する不法行為は認められない」と結論付けた。長井氏を処分する考えはないという。

その2 やつあたり?


 NHKの戦争特集番組を巡る改変問題で、NHKは18日、朝日新聞社が同日付朝刊で同紙の取材過程を報じたことについて、「誤った内容の記事が一方的に掲載された」として、文書で抗議した。

 抗議文は、14日の抗議と同様、箱島信一朝日新聞社長、吉田慎一東京本社編集局長あての2通。それによると、NHKは、朝日新聞の取材を受けたとされる「NHK幹部の1人」から18日午後、事情を聞いた。

 同紙は、NHK側が2001年1月29日に安倍晋三中川昭一衆院議員に相次いで会ったとしているが、この幹部は「安倍氏とは会った。中川氏については、記憶は定かではないと回答した」と聴取に答えた。

 また、朝日新聞によると、同紙記者が両議員に取材したのは今月10日だった。しかし、NHKの聴取に対しこの幹部は、「9日に自宅で取材を受け、記者から『面談のやり取りのすべての取材は終わって知っている』と事実確認を迫られた」と説明した。

 さらに、同紙ではこの幹部が「(政治的な)圧力と感じた」と証言したと報じているが、幹部は「記者から『政治的な圧力があったのではないか』と何度も聞かれたが、その度に否定した」としている。

 こうしたことから、NHKでは「報道内容が幹部の回答と明らかに反し、取材方法などに大きな疑問を抱いている」として、訂正を求めている。
(読売新聞) - 1月18日22時34分更新

さて真相は?

予算の話で,なぜ,番組の内容を話すのでしょうか?


 NHK番組「ETV2001シリーズ・戦争をどう裁くか」の第2回「問われる戦時性暴力」(2001年1月30日放送)が放送直前に改変され、当時制作にかかわった長井暁チーフプロデューサー(42)が「政治圧力で改変された」と内部告発していた問題で、NHKの関根昭義放送総局長らが19日記者会見し、「圧力に基づく改変等が行われたことはうかがわれず、放送法違反などの不法行為は認められない」とするコンプライアンス(法令順守)推進室の調査結果を発表した。
 また、長井氏が13日に異例の告発会見を開いたことについて、コンプライアンス担当の宮下宣裕理事は、公益通報者保護法を引き合いに出し、「処分は考えていない」と述べた。
 宮下理事は、政治圧力で番組改変をしたと告発された当時の松尾武放送総局長(現NHK出版社長)ら3人から、長井氏の会見後に事情を聴いたことを明らかにした。その結果として、安倍晋三自民党幹事長代理(当時官房副長官)とは放送前日ごろに松尾氏らが面談した事実は認めた。
 ただ、「予算などの説明のためあらかじめ予定されていたもので、呼ばれた事実はない」とし、番組内容の説明に対する安倍氏の発言からも、「公平中立であるべきだ」との印象を受けたが、圧力というような内容ではなかったとした。
 中川昭一経済産業相とは放送前に会った事実はなかったとした。このほか、安倍、中川両氏からの電話や第三者を介した圧力もなかったとしている。 
時事通信) - 1月19日20時1分更新

NHKのニュースが目に余るそうです。やましいところがあるのでしょう。私はTVをほとんどみないので分かりませんが。以下のブログにありました。書かれているのは弁護士の方のようです。
関連:http://d.hatena.ne.jp/narushisu/20050119#p4

各新聞の社説がまとめてありました。
http://d.hatena.ne.jp/tazan/20050120#p2

NHKが問題にしている朝日新聞の記事
http://d.hatena.ne.jp/tazan/20050113#p1