セマフォに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア V 操作は,待ち状態のプロセスがあれば,その待ち状態プロセスを実行可
能状態へ移す。
イ あるセマフォに対して P 操作を行うためには,それに先立って V 操作が
実行されていなければならない。
ウ 同一のセマフォに対して,V 操作を連続して実行することはできない。
エ 一つのプログラム内では,同時に使用できるセマフォの数は一つだけであ
る。
■キーワード■ セマフォ
■解答■
テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)午前平成15年問21
ア V 操作は,待ち状態のプロセスがあれば,その待ち状態プロセスを実行可
能状態へ移す。
> セマフォ
> セマフォは、ダイクストラによって発明された、いわばコンピュータ内の信号
> 機である。
> セマフォの語源は、鉄道の腕木式信号機である。鉄道の単線区間への侵入制御に
> 用いていた腕木のことである。腕木にかけてある輪をとった列車のみが単線区間
> に進入できるというものである。
> 例えば、値として0, 1のみをとるバイナリ セマフォの場合、単線区間が共有資
> 源, 列車がタスク, 腕木の輪がセマフォである。セマフォを使う上でのタスク間
> での基本的な約束事は、以下のとおりである。
> 1. タスクがクリティカル リージョンに入るときにセマフォをとる。(P操作)
> 2. セマフォがない間は他のタスクはクリティカル リージョンに入れない。
> 3. すでにセマフォがないときはセマフォが戻るまで待つ。
> 4. クリティカル リージョンから出るときにセマフォを戻す。(V操作)
>
> 高田広章監修. リアルタイムOSと組み込み技術の基礎. TECHI Vol.17. CQ出版株
> 式会社. より抜粋
どうもありがとうございました。