JJ プログラム仙人修行日誌

2024/04/20 からは、プログラム仙人修行の日誌を書いてます。

FORTRANの生みの親,バッカス氏,死去

suehiro3721p2007-03-17

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200703210008.html

コンピューター言語の「FORTRAN」を開発したジョン・バッカス氏が17日、オレゴン州アシュランドで亡くなった。82歳。バッカス氏が長年勤めていた米IBM社が明らかにした。
バッカス氏は「FORTRAN」のほか、プログラミング言語の構文を定義するのに用いられる「バッカス・ナウア記法」を開発したことでも知られる。
1924年、デラウェア州ウィルミントン生まれ。本人が後に「波乱に富んだ学歴」と述懐するように、プレップスクールから米東部の名門バージニア大学に進学するが、わずか半年で退学。陸軍に招集され医学を学ぶが、無線工学の方が魅力的だとして、医学から遠のいた。
その後、コロンビア大学で数学を修め。同大学を卒業する直前にマンハッタンにあるIBMのオフィスを見学し、同社が開発した真空管1万3000本を使った電気機械式計算機SSECに出会う。この計算機を開発した1人、レックス・シーバー氏と会い、「簡単な自作のテストを受けて、その場で採用してくれた」という。
IBMに入社後は、SSECを使って仕事し、月の位置を計算するプログラムなどを作成した。
しかし、コンピューター用の機械語を扱うのに疲れ、高級言語の「FORTRAN」を1954年に開発。高水準記述言語として、現在も使われている。
バッカス氏は1979年、IBMの社内誌「Think」で、「自分の業績の多くが、怠け心から生まれた」と回想。「プログラムを書くのが好きじゃなかったから、プログラムを簡単に書けるシステムを考えた」と述べている。
1977年には、計算機科学分野のノーベル賞とされるチューリング賞を受賞。1991年に退職するまで、IBMに所属した。