- 作者: N.ヴィルト,Niklaus Wirth,浦昭二,国府方久史
- 出版社/メーカー: 近代科学社
- 発売日: 1990/09/01
- メディア: 単行本
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プログラム言語Pascalを作った人で有名なヴィルトが書いた本です。アルゴリズムと言えば,この本です。正確にいうと,この本の前の版の本で,『アルゴリズム+データ構造=プログラム』です。後者の本は,サンプルプログラムが,Pascal で書かれています。前者(改訂版)は,同じくビルトが作った Modula-2 で書かれています。
メルマガ「合格☆アルゴリズム」を発行するときは,この『アルゴリズムとデータ構造』を参考にしたいです。本棚かなら探さなくて。
Modula-2
Pascal を作ったヴィルトが,Pacal の改良型として,Modula-2 を作りました。この後,ヴィルトは,オブジェクト指向化された,Modula-3,Oberon と発表してます。
私のプログラム言語歴は,VIC(コモドール社)のBASICで始まり,次ぎは,UCSD-Pascal(Apple Pascal),その後,仕事で,RPG,職場の研究会で,Modula-2 を勉強します。この段階では,Modula-2 が一番好きでした。Modula-2 のライバルは,Ada(エイダ)でした。この後は,オブジェクト指向が全盛になり,C++,Java の時代に突入します。Modula-2 は,私の評価としては,最後の構造型言語です。プログラムを定義モジュールと実装モジュールに分けます。この定義モジュールは,Java のインターフェースのようなものです。『アルゴリズムとデータ構造』で話題としているアルゴリズムは,構造化プログラムの世界のものです。最後の構造化言語で,サンプルが書かれているというのは象徴的です。このサンプルプログラムを,Java で書き直して,解説してみたいです。