JJ プログラム仙人修行日誌

2024/04/20 からは、プログラム仙人修行の日誌を書いてます。

携帯電話戦争

かって,日本では,電卓戦争(1960年代後半から1970年前半)がありました。
歯車計算機が電子化されて,あれよあれよとコストダウンされました。1台100万円から1台1000円までになりました。今では,粗品でもらえるほどです。初期のころは,多くのメーカーが参加してましたが,世界の他のメーカーはぞくぞくと撤退,日本メーカー同士のレースになり,最後は,今も健在のシャープとカシオになりました。この過程で生まれたのがインテルのCPUです。日本のメーカーが電卓戦争でばたばた倒れているなかの,漁夫の利でした。つぶれた電卓メーカーには申し訳ありませんが,インテルのCPUだけななく,この戦争のお陰で,現在の日本の組込産業が育ちました。日本の得意は,「軽薄短小」技術と言われるようになったのはこの電卓戦争のお陰です。太平洋戦争の後に焼け野原が戦後日本の最初でしたが,電卓戦争の場合は,技術の山でその後の日本の産業を支えました。

さて,ソフトバンクが仕掛けた携帯戦争,まだ,ドコモ,au は静観の構えのようです。しかし,ソフトバンクは新契約がさばききれないというくらい盛況です。ドコモ,au がこれにつづいたら,かっての電卓戦争のようになります。コストダウン競走になると当事者は大変ですが,これから日本のあと30年ぐらい活性化する技術が周辺の残りますよ。今でも,携帯のお陰で成型技術,アンテナ,電池等かなり技術革新が加速されました。
個人的には,ドコモ,au がこの戦争に参戦せざるを得ないほど,ソフトバンクに第1戦勝利をしてもらいたいです。

電卓戦争関連リンク

電卓 - Wikipedia
世界初のMPUを作ったのは日本人 [企業のIT活用] All About
電卓戦争のころが詳しく載っている本

新版 匠の時代〈第1巻〉 (講談社文庫)

新版 匠の時代〈第1巻〉 (講談社文庫)

NHK 電子立国日本の自叙伝〈上〉

NHK 電子立国日本の自叙伝〈上〉

『電子立国日本の自叙伝』でいう電子立国の開戦のひぶたは,「電卓戦争」です。

ドコモの反論

ドコモ中村社長、「孫氏の発言には怒りすら覚える」
ごもっとも。この反論で一番面白いところ

プループランについては、「200円値引きを強調しているが、ソフトバンクは、10月1日から封書での請求書を100円値上げしており、また、ドコモユーザーの90%が使っているiモードに関しては、ドコモが200円であるのに対して、ソフトバンクは300円。これだけで200円は無くなる。また、200円の割引は頭にかかる割引であり、フルに効くわけではない。こんなことをいうと、すぐに400円に値引きするかもしれないが、現時点でそのままソフトバンクに移ると値上げになる」と反論。

「すぐに」というところが,大会社ドコモにとって恐いところでしょう。
すぐに,400円値引きをしてください>ソフトバンク